オーガニック石鹸として、知る人ぞ知る、アレッポの石鹸。
アレッポの石鹸は、なんと3500年以上前にシリアのアレッポの地で誕生しました。
現代までその技術は継承され、伝統的な製法でアレッポの地の石鹸職人の手で製造され続けています。
アレッポの石鹸の成分は、オリーブオイルをベースに、ローリエの葉や実、それから水と苛性ソーダのみとなっています。
敏感肌の人にもおすすめできる石鹸と言われています。
マルセイユ石鹸を誇るフランスでも、アレッポの石鹸はとても人気です。
2年前に設立されたAl Baraという会社では、アレッポで作られるこの石鹸を輸入し、フランスの大手や老舗企業におさめています。
戦争で全てを失い四年前にアレッポから夫と二人のこどもと共に難民としてフランスにやってきたZeina Eghoと、大手コンサル会社幹部のAlbane Linger-Belairの友情から、Al Baraは始まりました。
Zeina Eghoの祖父はアレッポの石鹸職人であり、祖国との絆を保ち、戦火のシリアに住んでいる人々が生きていけるように、このプロジェクトをスタートさせました。
Al Baraで売られている石鹸は、今でもすべてアレッポの現地で作られ、包装されています。
戦争により、大部分のアレッポの石鹸工房は破壊されてしまったのですが、都市近郊で再建され作られているということです。
アレッポからフランスに石鹸が届くまで、2~3か月を要するということです。
Al Baraを通してフランスに輸入されているアレッポの石鹸の数は年々増加しており、今年だけで約15万個の石鹸がフランスに到着しました。
シリア政府軍による19日の大規模な空爆で、市民100人近くが亡くなっています。
病院や学校の機能もマヒし、一部では食料や電気が不足している事態となっています。
アレッポの文化の産物であるアレッポの石鹸の伝統技術が存続するよう、愛用していくことも、わたしたちができる一つの貢献の形ともいえるでしょう。
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