大きな鼻、どことなくユーモラスなこのキャラクター、みなさんご存知ですか?
ベルギーの漫画家Philippe Geluckの人気漫画《Le Chat》の主人公の猫です。
Le Chatは、ベルギーの日刊紙Le soirにコミック・ストリップとして1983年3月22日に登場してから、ベルギーの国民的キャラクターとも言える人気者です。
そんなLe Chatが世に出てから33周年の2016年3月22日、ベルギーではイスラム過激主義による連続テロが起こりました。
死者は34名、多くの怪我人が出ました。
この事件に対し、Philippe Geluckは述べました。
「わたしは、去年の11月のパリのCharlie Hebdoへの攻撃の時と同様に、今朝ブリュッセルで起きたことにぞっとして、呆然としている。無実の人々が命を犠牲にしなければならないのを見ることは堪えられないし、こうしたことは毎回、同じ疑問を提起する。誰の、何の名の下に、あのような行為を遂行することができるのだろうか?わたしはこの事件を100%共感と連帯の中で一般市民として体験した。」
「アーティストにとって、こうした暴力的な行為に対する最も良い反応は、どんな犠牲を払っても、自分のアートを実践し続けることだ。この反啓蒙主義に対しては、明白なことだが、交流、伝達、対話の価値を引き上げなければならない。これらは、しばらく前からわたしたちが生きているような時期において、とても大切なものだ。アートはわたしたちの共通の財産であり、野蛮さに対してきわめて優れた武器だ。アートのおかげで、時にわたしたちはアートの繊細さやほんの少しの愚かさ、しかし同時に愛情といったものを見つけて、このようなトラウマを乗り越えることができる。」
Philippe Geluckにとって、アートとユーモアはレジスタンスの行為でありますが、一方で軍国主義に陥ることの危険性に声をあげています。
「アートはわたしたちが生きていることを表現する方法であり、抵抗する方法だ。アーティストとして、わたしたちは野蛮さに対してよく考え、自分達を向上させなければならない。わたしちは、何もなかったかのようにはできない。同時に、アートは要求や軍国主義に立場を転換すべきだとは思わない。アートは最も平和主義者でなければならない。わたしたちはよく考えるために存在し、みんなが良く考えるように存在し、そして人々に気晴らしをしてもらうために存在しているんだ。大切なことは、人は時々何か他のことを考えることが必要だ、ということを忘れないことだ。」
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