今、日本ではスポーツ界の賭博問題が世間を騒がせていますが、いつの時代にも賭博の誘惑に負ける若者がいました。
18世紀のグランド・ツアーで花の都・パリに来ていたイギリス貴族は、パリのカジノでは良いカモでした。当時ヨーロッパの上流階級の間では、賭博が大流行していたのです。
ルイ15世のパリには、300以上もの高級カジノ店がありました。
そして、こんな悪質な賭博詐欺もそこら中であったといいます。
イギリス貴族青年がぶらぶら観光をしていると、立派な服装の紳士から自分は伯爵や公爵であると自己紹介され、一室に連れて行かれます。
すると、数名の詐欺師や娼婦が貴族の格好をしてトランプゲームをしているのです。もちろん、彼らも伯爵や公爵や騎士や貴婦人として自己紹介をします。
イギリス貴族青年が誘われて勝負に加わってみると、なんと一回の勝負でイギリス貴族青年は大いに勝ってしまう。実はこれも相手の戦略なのでした。そうとも知らず、これを皮切りに世間知らずのイギリス貴族青年は賭博にのめりこんでしまいます。
この賭博で重要な役を演じる貴婦人として立ち回る美しい娼婦は、イギリス貴族青年を歓待し、ことば巧みに冗談やお世辞をいったり誘惑しながら、彼を長時間賭博に参加させます。
そうしてふたを開けてみると、有り金全部巻き上げられるだけでなく、命さえも奪われる悪質なケースもありました。
すってんてんになるほどすってしまったイギリス貴族青年もいました。
グランド・ツアーに子息を出した親は、この賭博問題を非常に心配し、頭を悩ましたということです。
お金、お酒、お世辞、美女美男・・・人はこれらのうちの何かしらに弱い面を持っていますが、賭博にはこの多くの要素が含まれています。
多少授業料を払って世間を知ることも時には必要ですが、命を失ったり社会的制裁で立ち直れないほど高くつく授業料は、いつの時代でも気をつけなければいけませんね・・・!
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