コメディーフランセーズの画期的な民衆化!

コメディーフランセーズは、1680年に結成された歴史あるフランスの国立劇団です。

フランス語を勉強している人は、一度はコメディーフランセーズの劇を観た人も多いかもしれませんね。


このコメディーフランセーズの劇を、なんとも画期的な新しい方法で楽しむことができるようになりました!


先日、フランスの大手映画製作会社Pathéの子会社であるPathé Liveがコメディーフランセーズと契約し、コメディーフランセーズの劇が映画館の生中継で楽しめるようになったのです。


このPathé Liveは、オペラ、ダンス、コンサート、文化イベントの生中継を映画館で楽しめるサービスを配信しています。フランス国内に120館、世界で1000館のシネマコンプレックスを有しています。

これまでに、ボルショイバレエ団やニューヨーク・メトロポリタン歌劇団の生中継も上映してきたのですが、ここにフランスの伝統的な劇団であるコメディーフランセーズが加わったのです。


この画期的なニュースにフランス国民は喜んでいます。

というのは、フランスの映画館は日本に比べてもかなり安く映画を楽しめますから、なかなか劇場に行けない一般市民にとって、一流の劇を生中継で観られることは喜ばしいニュースなのです。


フランスにおける映画は、Exception françaiseのうちの一つとして、国策として振興されています。大体大人で11~12ユーロ、子ども4~5ユーロで楽しめます。何度でも見放題の年間パスポートも21ユーロくらいで買えますから、フランスにいるみなさんには語学やカルチャーの勉強としておすすめしております。


このコメディーフランセーズの映画館生中継が実現したのは、現在のコメディーフランセーズの団長Eric Rufの意向があります。彼は、コメディーフランセーズの民衆化を目指しているのです。

このため、子どものうちに慣れ親しんでもらうために、これから子ども料金の便宜をいろいろ図る予定だそうです。


Pathé Live館と独立して運営しているミニシアターを含め、フランス、スイス、ベルギーの大都市から農村部まで、300箇所で上映されるということです。

生中継で上映された後は、劇に字幕もつけて配信され、それを楽しむこともできます。




2016年10月13日の20時30分からシェイクスピアの≪ロミオとジュリエット≫、2017年2月9日にモリエールの≪人間嫌い≫、そして2017年7月4日には≪シラノ・ド・ベルジュラック≫が上映予定です。


伝統文化の民衆化を促進する見事なアイディアですね!

背後にきちんとしたミッションや哲学があるからこそ実現したプログラムです。

伝統文化の譲れない部分を落とすことなく、かつ広く民衆に伝え、愛されて受け継がれていく。

日本の伝統文化の国内での促進や海外への文化外交も、こうした一ひねり、二ひねりしたアイディアを実現していくことが求められているといえましょう。



>>文化・芸術の総合マネジメント事務所エスパスミューズの公式サイトはこちら<<




Espace MUSE のクリエイティブ・アイディアノート

総合マネジメント事務所エスパスミューズの公式ブログ。