2016年9月11日のシャンゼリゼ通り、青いマント、ピンクのヘルメット、そして青いミニバイクにまたがった集団が行進をしました。
その数、なんと700人。
この謎の集団、実は、フランスの企業家たちです。
この行進は、ストライキでもなく、政治的なデモでもありません。
テロや景気低迷に元気がなくなっているフランス国内のペシミズムを追っ払おう!という趣旨で開催されたイベントに、起業家や経営者や従業員700人が集いました。
面白いのは、全員が乗っている青いミニバイクは、先日ブログでお伝えしたMade in France戦略の一環でも注目されているモトべカンの70年代のバイクです。
この自動車メーカーのモトべカンのミニバイクは、フランスの良い時代を象徴するともいえる乗り物で、映画にも多数登場するなどしてフランス文化を担う役割も果たしてきました。
イベントのオーガナイザーは、
「企業家は、決して経済や企業や企業家や従業員についての愚痴ばかりをこぼしている必要はなく、楽しむことができるんだということを示すためのイベントです。ポジティブな飛躍を与えることができるんです。」
「少しばかりばからしいこの格好は、自分たちの会社内での連帯を築くために企業家たちがしたかったのです。」
「わたしたちは危機におびえてはいません。わたしたちにはエネルギーがあります。リーダーは従業員と一致団結しています。そしてそれが、陰鬱さに“こんちくしょう!”という最良の方法です。」
このイベントは、単に楽しむだけに留まらず、企業間や異業種間交流にも発展しているということです。
実はこのイベントは3回目で、今まではフランス西部のヴァンデ県で開催されてきました。
2014年は150人の企業家、2015年は400人の企業家たちが参加しています。
今年は初のパリでの開催に、すでに700人が集いましたが、ヴァンデ県では二週間後に同様のイベントが例年通り開催されるということです。
フレンチタッチがつまった素晴らしいイベントです。
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Made in Franceについて詳しく知りたい方は、以下もご参照ください。
『Solexのフランス国内復活劇-製造・工程イノベーションケーススタディ』
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