パリのCOP21会議

昨日から、COP21環境会議が開催されています。



COP21環境会議は、11月13日金曜日に多くの犠牲者を出したイスラム国によるパリとその郊外のテロ襲撃事件があり、一部からは延期の声が出ていました。

しかし、フランス人の意地にかけても開催するということで、昨日からパリに世界150か国から元首たちが集まってきています。


これらの元首たちに供される昼食は、環境にやさしく地方の特性を大切にした料理です。

世界的に有名な4人のシェフ、ヤニック・アレノ、アレクサンドル・ゴウチエ、ニコラ・マース、マルク・ヴェラがボランティアで料理を作ることを申し出てくれたということです。



ご興味のある方にお伝えしますと、出てきた料理は次のようなものです。

*Soupe de navet

*Suprême de volaille

*Risotto aux herbes fraîches

*Gâteau Paris-Brest


飲み物は、シャンペン、ワイン、フルーツ・ジュースがお好みに応じて供されたようです。

もちろんフランスですから、デザートの前には、サボワ地方のチーズRublochon が供されました。


そして、この会議中に戦争を続けいているイスラエルの総理大臣のBenyamin Netanyahu とパレスチナの大統領のMahmoud Abbas が2010年以来握手をするという歴史的な瞬間がありました。

しかし、なんと記者たちがとった写真にはコモロ連合の大統領がうつっていて、その歴史的握手が撮影されなかったことが話題になっています。



このコモロ連合といわれている国はアフリカ大陸とマダガスカールにはさまれた小さな島々です。少しフランスの歴史に詳しい人でしたら、1970年代にそれまで植民地だったコモロ連合が、フランス共和国に残るのか独立するのかという問題に揺れたことをご存知だと思います。その時、外人傭兵や賞金稼ぎなどが暗躍し、そのボスともいえるBob Denard の名前は余りにもフランス人の間では有名になってしまいました。


メディアの影響力という観点から考えると、この写真のおかげで、普段あまり注目を浴びないコモロ連合の歴史や民族が世界の人びとの「心的環境」に入り込んだといえます。






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