フランスで、91歳の女性が地質学の博士号を取得しました。
Colette Bourlierさんです。
彼女は、20世紀後半におけるブザンソンへの移民労働者についての研究をしました。
驚くべきは、30年以上かけて博士号をとったということです。
1925年にリヨンに生まれたBourlierさんは、1944年の19歳でバカロレアを取得。
それからブザンソンで教員として働くかたわら、文学部で地質歴史学を勉強しはじめました。
1950年までにブザンソン大学の学士を修了し、1956年には歴史地質学のCapes (中等教育教師資格)を得ます。
そして、ポリニー、ロン=ル=ソーニエ、ブザンソンで60歳の定年まで、地質歴史学の教師として働きました。
同時に、産業都市であるブザンソンへの移民の人々に対する識字教育や定住のサポートをし続けます。
Bourlierさんは58歳の時、定年の時が近づいたことで、一つの決意をしました。
ブザンソンへの移民労働者の問題について、大学で研究をしようということです。
これで修士号をとりましたが、彼女の挑戦はまだ続きます。
このテーマをもっと深めようと決意し、修士号取得の翌年、正規の大学教育の過程を経ずに博士号を取る応用研究の資格過程に登録しました。
そして、それから30年。
先日、91歳で博士号を取得しました。
論文はすべて手書きで書き上げられたということです。
すばらしいですね。
自分で掘り下げたいテーマをとことん追求する、休みが入っても続ける、まさに生涯学習です。
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