おしゃれ好きな人ならば、一度は耳にしたことがあるはずの<エスパドリーユ>。
エスパドリーユとは、底が麻やキャンバス地で編み込まれた靴のことを言います。
世界中で人気が出ており、各ブランドも“エスパドリーユ”の名で様々なデザインのシリーズを発表。特に、真夏のバカンス前はおしゃれ好きな人の財布のひもをゆるめる魅力あるファッションアイテムになっています。
そんなエスパドリーユが、実はピレネー地方(特にバスク地方)発祥の伝統工芸品であることをご存知でしょうか?
一時期は誰にも見向きもされず、衰退の危機に陥ったのですが、見事に現代化することで今や世界中に広まっています。
詳しくはこちらをご覧ください。
⇒『若者の力で蘇る伝統と町おこしーバスク地方発祥の靴Espadrilleの事例研究ー』
フランス、ポルトガル、イタリア、スペイン産のエスパドリーユは、特に品質が良いと言われています。
レディース・メンズ共に、サンダルよりシックでかつカラフル&ファッショナブルに楽しめるデザイン性、軽く履き心地が良く砂浜にも舗装道路にも適しているという機能性、そしてエコやサステイナブルの理念にもつながりやすいというポジティブなイメージが、エスパドリーユの人気を底上げしています。
今や世界的に愛されるようになった伝統工芸品エスパドリーユが、衰退の危機からここまで普及した理由には、主に3点あげられるでしょう。
1.若者がコミットメントして新しい風が入ったこと。
エスパドリーユが今のファッション業界やモードのニーズ・トレンドに合わせていく際に、若者の力が必要でした。他のビジネスと同様、伝統工芸品もその良さを保存するだけでなく、時代に即したマーケティングやブランディングが必要であると言えます。
2.裾野を広げることをある程度許容したこと。
一言でエスパドリーユと言っても、デザインから素材、作り方まで、幅広いものが存在しています。そのいずれもがエスパドリーユの名で呼ばれていますが、伝統工芸のころの手編みのエスパドリーユが正統派といえるでしょう。この伝統を残すため、現地では職人養成学校なども創設されました。しかし伝統を守ろうという一方で、排他性を緩和し、ある程度裾野を広げることを許容したことが、”エスパドリーユ”が世界展開した背景にあると言えます。
3.商品開発・技術開発が進んだこと。
かつては麻のみを編み上げて作成していたエスパドリーユでは、雨の際に水がしみ込んだり、靴の寿命が短いことも欠点でしたが、商品開発・技術開発が進んだことで、機能性がアップしたことが強みとなっています。
日本の伝統工芸品の現代化・世界化も現在活動的に取り組まれていますが、まだまだ発展途上にあります。
見本市に出展するだけでなく、その先の世界展開を確実にものにし、その価値を広めると同時に投資を回収するためには、マーケティングやコミュニケーション戦略が欠かせません。
今の国内の貴重な盛り上がりを起爆剤として、これから日本の伝統工芸品がますます世界に、そして国内にも、定着していけるよう取り組むべきこと・取り組めることは数多くあると言えます。
伝統工芸品に関しては、弊社では以下のサービスがあります。
●伝統工芸品の活性化/町おこし/ブランディング/世界展開のためのコンサルティング
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