昨日は日本は成人の日でした。
新成人になられたみなさん、おめでとうございます。
それぞれが自分の道を切り拓いていけますよう、お祈り申し上げます。
成人の日にちなんで、ミシェル・オバマがファーストレディとして行った最後のスピーチの後半部分をご紹介します。国は違えど、若者に向けた普遍的で情熱的なメッセージに溢れています。
アメリカの価値についても言及していますから、アメリカとはどういった国であるか、存在であるのかを自分の頭で考えてみたい人にも参考になるかと思います。
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(7:33~)
And as I end my time in the White House, I can think of no better message to send our young people in my last official remarks as First Lady. So for all the young people in this room and those who are watching, know that this country belongs to you - to all of you, from every background and walk of life. If you or your parents are immigrants, know that you are part of a proud American tradition- the infusion of new cultures, talents and ideas, generation after generation, that has made us the greatest country on earth.
ホワイトハウスでのわたしの時を終えるにあたって、ファーストレディとしての最後の公式の所見の中で若者たちに送るメッセージとしてこれ以上良いものは考えられません。
この部屋にいるすべての若者たち、そして映像で見ている若者たち、この国はあなたたちーどんなバックグランドの人もどんな職業の人も、すべてのあなたたち-に属しているということを知ってください。もしあなたとあなたの両親が移民であるとしたら、誇るべきアメリカの伝統の一部であるということを知ってください。そのアメリカの伝統とは、新しいカルチャー、才能そしてアイディアの注入であり、世代から世代に渡って、わたしたちを地上で最も偉大な国にしてきました。
If your family doesn't have much money, I want you to remember that in this country, plenty of folks, including me and my husband-we started out with very little. But with a lot of hard work and a good education, anything is possible- even becoming President. That's what the American Dream is all about.
もしあなたの家族が多くのお金を持っていないなら、わたしはあなたたちに覚えておいてもらいたいのです。この国では、わたしとわたしの夫も含め、多くの人々がほんのわずかからスタートしたということを。しかし、多くの努力と良い教育で、どんなことでも可能なのです-大統領になることだって。これがアメリカンドリームの全てです。
If you are a person of faith, know that religious diversity is a great American tradition, too. In fact, that’s why people first came to this country — to worship freely. And whether you are Muslim, Christian, Jewish, Hindu, Sikh — these religions are teaching our young people about justice, and compassion, and honesty. So I want our young people to continue to learn and practice those values with pride. You see, our glorious diversity — our diversities of faiths and colors and creeds — that is not a threat to who we are, it makes us who we are. (Applause.) So the young people here and the young people out there: Do not ever let anyone make you feel like you don’t matter, or like you don’t have a place in our American story — because you do. And you have a right to be exactly who you are.
もしあなたが信仰を持った人ならば、宗教の多様性もまた、素晴らしいアメリカの伝統であることを知っておいてください。実際、この国に初めて来た人々は、自由に礼拝するためにやってきたのですから。あなたがイスラム教徒であろうと、キリスト教徒であろうと、ユダヤ教徒であろうと、ヒンドゥー教徒であろうと、シーク教徒であろうと、こうした宗教は若者に正義、思いやり、そして誠実さを教えています。だから、わたしは若者たちに誇りをもってこれらの価値を学び続け、実践し続けてほしいと思います。ご存知でしょう、わたしたちの輝かしい多様性ーわたしたちの信仰、肌の色、信条の多様性は、わたしたちが誰であるかを脅かすものではなく、それこそがわたしたちは誰であるかをつくるものなのです。だから、ここに、そして向こうにいる若者のみなさん。あなたは重要ではない、あるいはアメリカンストーリーの中にあなたの場所はないと、誰かがあなたに思わせたままに決してしてはいけません-なぜならば、あなたは重要であり、アメリカンストーリーに属しているのだから。そして、あなたはまさにあなた自身である権利があります。
But I also want to be very clear: This right isn’t just handed to you. No, this right has to be earned every single day. You cannot take your freedoms for granted. Just like generations who have come before you, you have to do your part to preserve and protect those freedoms. And that starts right now, when you’re young.
しかし、これははっきりさせておきたいと思います。この権利は、ただあなたに手渡されているものではありません。いいえ、この権利は、毎日毎日獲得しなければならないものなのです。あなたはあなたの自由を当然のものとみなすことはできません。あなたの前の世代と同じように、これらの自由をあなたがあなたの責任として維持し守っていかなければならないのです。そしてそのスタートはまさに今、若い時です。
Right now, you need to be preparing yourself to add your voice to our national conversation. You need to prepare yourself to be informed and engaged as a citizen, to serve and to lead, to stand up for our proud American values and to honor them in your daily lives. And that means getting the best education possible so you can think critically, so you can express yourself clearly, so you can get a good job and support yourself and your family, so you can be a positive force in your communities.
今すぐ、あなたは自分の声を国の会話に加える準備をする必要があります。あなたは、わたしたちの誇りあるアメリカの価値に奉仕し、それをリードし、そのために立ち上がるため、そしてあなたの日常で誇りあるアメリカの価値に尊敬の念を持つために、市民として情報に通じ、積極的に参加する準備をする必要があります。そしてそれは可能な最も良い教育を受けることを意味します。そうすれば、批判的に物事が考えられるようになり、あなた自身を明確に表現できるようになり、良い職に就き、自分自身と家族を支え、そして共同体においてポジティブな力になれるのです。
And when you encounter obstacles — because I guarantee you, you will, and many of you already have — when you are struggling and you start thinking about giving up, I want you to remember something that my husband and I have talked about since we first started this journey nearly a decade ago, something that has carried us through every moment in this White House and every moment of our lives, and that is the power of hope — the belief that something better is always possible if you’re willing to work for it and fight for it.
そして、あなたが障害に突き当たった時-わたしは保証しますよ、あなたはこれからそうなることがあるでしょうし、多くの人がすでにそうしたことがあったでしょうーあなたがもがき、あきらめようと思い始めた時には、わたしはあなたたちにあることを思い出してほしいのです。わたしの夫とわたしは、約十年前にこの旅を始めた時からこのあることについて話し合ってきました。そしてそれは、ホワイトハウスでのあらゆる瞬間、わたしたちの人生のあらゆる瞬間を通してわたしたちを支えてきました。それは、希望の力です。それは、希望のために喜んで努力し闘うならば、より良いことは常に可能であるという信念です。
It is our fundamental belief in the power of hope that has allowed us to rise above the voices of doubt and division, of anger and fear that we have faced in our own lives and in the life of this country. Our hope that if we work hard enough and believe in ourselves, then we can be whatever we dream, regardless of the limitations that others may place on us. The hope that when people see us for who we truly are, maybe, just maybe they, too, will be inspired to rise to their best possible selves.
私たち自身の人生と、この国の生活で直面してきた不信、分裂、怒り、恐怖の声を突破することをわたしたちにさせたのは、希望の力におけるわたしたちの根本的な信念です。わたしたちの希望、それは一生懸命働き、自分たち自身を信じれば、わたしたちに他者が押し付ける限界に関わらず、自分が夢見るどんなものにでもなれるというものです。その希望は、人々が真実のわたしたちを見てくれるという日には、おそらく、もしかしたら、彼ら自身もまた最高の可能性ある自分に昇っていけるようにインスピレーションを得るだろう、というものです。
That is the hope of students like Kyra who fight to discover their gifts and share them with the world. It’s the hope of school counselors like Terri and all these folks up here who guide those students every step of the way, refusing to give up on even a single young person. Shoot, it’s the hope of my — folks like my dad who got up every day to do his job at the city water plant; the hope that one day, his kids would go to college and have opportunities he never dreamed of.
それは、自分の才能を見つけ世界と分かち合うために闘うキーラのような生徒たちの希望です。それは、テリのようなスクールカウンセラーの希望であり、ただ一人の若者をあきらめることも拒否し、あらゆる段階において生徒たちを導いてきたここにいる全ての人びとの希望です。そう、それはわたしの、わたしの父のような人々の希望です。わたちの父は、町の水処理場の仕事をするために毎日起き上がっていました。彼の希望はいつの日か、彼の子どもたちが大学に行き、彼が決して夢見ることのなかった機会を彼の子どもたちが得るという希望でした。
That’s the kind of hope that every single one of us — politicians, parents, preachers — all of us need to be providing for our young people. Because that is what moves this country forward every single day — our hope for the future and the hard work that hope inspires.
それは、わたしたち一人ひとりがー政治家、親、牧師といった-全てのわたしたちが若者に与える必要のある希望なのです。なぜならば、この国を日々前へと推し進めるのは、未来へのわたしたちの希望であり、希望がインスピレーションを与える懸命な努力なのですから。
So that’s my final message to young people as First Lady. It is simple. (Applause.) I want our young people to know that they matter, that they belong. So don’t be afraid — you hear me, young people? Don’t be afraid. Be focused. Be determined. Be hopeful. Be empowered. Empower yourselves with a good education, then get out there and use that education to build a country worthy of your boundless promise. Lead by example with hope, never fear. And know that I will be with you, rooting for you and working to support you for the rest of my life.
そう、ファーストレディとしてこれが若者への最後のわたしのメッセージです。とてもシンプルなものです。わたしは、わたしたちの若者に知ってもらいたい。あなたたちは重要であり、あなたたちは所属しているということを。だから、恐れないで。ー聞いてる、若者たち?恐れないで。集中して。決然として。希望を抱いて。力をみなぎらせて。良い教育で、あなた自身に力を与えてください、そうしてその場から出て、あなたの限りのない有望な前途に値するような国を建設するためにその教育を生かしてください。希望と共に手本となって導いてください、決して恐れないで。そして知っていてください。わたしはあなたたちと共にいます。わたしの残りの人生をかけてあなたたちを応援しあなたたちをサポートするために働きます。
And that is true I know for every person who are here — is here today, and for educators and advocates all across this nation who get up every day and work their hearts out to lift up our young people. And I am so grateful to all of you for your passion and your dedication and all the hard work on behalf of our next generation. And I can think of no better way to end my time as First Lady than celebrating with all of you. So I want to close today by simply saying thank you. Thank you for everything you do for our kids and for our country. Being your First Lady has been the greatest honor of my life, and I hope I’ve made you proud.
そして今日ここにいる全ての人たちをわたしは知っています、毎日起き上がり、若者を持ち上げるために心を使い尽くしているこの国中の全ての教育者、全ての支持者を私は知っています、これは事実です。わたしは全てのあなたたちの情熱と献身、次の世代のための全ての懸命な働きに心から感謝しています。わたしはあなたたちと一緒にこの日を祝福する以上にファーストレディーとしてのわたしの時を終える良い方法を考えられません。だから、わたしは今日は飾り気なくただありがとうで終わりたいと思います。わたしたちの子どもたちのため、そしてわたしたちの国のためにあなたたちがしてくれるすべてにありがとう。あなたたちのファーストレディーでいることは、わたしの人生の最も光栄なことでした。そしてあなたたちが誇りを持ってくれたらうれしいと思います。
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